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文法 · C1

変意名詞

制作 Alessio · 外国語としてのイタリア語教師、ITALS修士

日の当たる通りで、黄色い建物の前に立つヤシの木 · イタリア語文法C1
Un palmizio, un balconcino, un vicolone: 接尾辞が大きさを変えます。

イタリア語は接尾辞で世界の形を変えます: 広場のun tavolino、アメリカから来たuna macchinona、そしてuna giornataccia。系統は四つ(小さくて愛らしいものの-inoと-etto、大きいものの-one、悪いものの-accio)。この四つだけで、話し言葉の半分に色がつきます。

  • 10分で読む
  • 15分の練習問題
  • C1レベル

この章で学ぶこと

  • -ino / -etto / -ello, -one, -accio, -uccio
  • 変意名詞をいつ使うか
  • よくある間違い
  • 作り方と、ひとり立ちした変意名詞
  • 語彙: la serata al bar

イタリア語と日本語を並べて

日本語は形容詞を足して小ささを表します(小さな机)。親しみは「〜ちゃん」が受け持ちます。イタリア語は語のなかに組みこみ(tavolino、tavolaccio)、接尾辞は大きさだけでなく気持ちも運びます: un lavorettoは仕事を軽く見せ、una giornatacciaはその日への不満を言います。

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このページに出てくる単語

イタリア語の単語を、その意味の上にドラッグしてください。単語をタップしてから、その枠をタップしてもかまいません。

四つの系統

接尾辞はたらきテラスで
-ino / -etto / -ello小さい、愛情をこめてun tavolino, un aperitivetto, un momentino
-one大きいun festone, un piattone di spaghetti, un simpaticone
-accio軽蔑una giornataccia, un caffettaccio, tempaccio
-uccioやさしさ、または見くびりuna casuccia accogliente, un regaluccio
見せかけの変意名詞に注意してください: il mattinoは「小さなmatto(狂人)」ではなく「朝」です。性が変わるものもあります: la finestra → il finestrino、la macchina → il macchinone。変意はニュアンスであって計算ではありません。使われ方から覚えるのがいちばんです。

イタリアの夜

文ニュアンス
prendiamoci un momentino per noi愛情をこめて、くつろいで
che macchinona ha parcheggiato davanti al bar!大きさへの感嘆
dopo una settimanaccia, ci vuole un aperitivoつらい一週間
ha una vocina timida ma una risatona contagiosaおどけた対比

変意名詞の作り方

接尾辞は語末の母音と入れ替わります: libro → librone、casa → casetta。ここまでは簡単です。驚きがあるのは、語がそのままでは接尾辞を受け入れないときです。

現象例何が起きるか
あいだに小さなかけらcuore → cuoricino, libro → libricino, topo → topolino, bastone → bastoncino語根と接尾辞のあいだに挿入辞が入る: -ic-、-ol-、-c-
接尾辞を二つ重ねるcasa → casetta → casettina, fiore → fiorellino接尾辞が足し算され、やさしさも倍になる
女性名詞が男性名詞にla febbre → il febbrone, la porta → il portone-oneがつくと男性名詞になることが多い
-aで終わる男性名詞il problema → il problemino, il programma → il programmino男性のまま-inoをとる
uomoがuを失うomino, omone, omaccioアクセントが接尾辞に移ると二重母音uoが落ちる。buono → bontàと同じ

形容詞も変意します(bellino, grandicello, furbetto)。動詞もいくつかありますが、専用の接尾辞を使います: dormicchiare, canticchiare, saltellareは「うとうとする」「鼻歌を歌う」「ぴょんぴょん跳ねる」、つまり少しだけ、あるいはときどき眠る・歌う・跳ぶという意味です。

もう変意名詞ではない変意名詞

変意名詞として生まれ、その後ひとり立ちした語がたくさんあります。辞書は新しい語として載せ、話し手はもう接尾辞を感じません。

語もとの語今の意味
il paninoil pane(パン)具をはさんだパン。小さなパンではない
il cassettola cassa(箱)引き出し
il rossettorosso(赤い)口紅
il fumettoil fumo(煙)漫画。せりふの吹き出しが煙のかたまりに似ていたから
gli spaghettilo spago(ひも)パスタ。文字どおりには「小さなひも」
il milionemille(千)千の千倍、百万

つまり「百万」は拡大辞です。千の、太ったもの。マルコ・ポーロの本の題名『Il Milione』もここから来ていて、大きな話には事欠かない本でした。

変意名詞は文体の選択

変意名詞は大きさを測るだけではありません。名指すものをどう思っているかを伝えます。だから話し言葉や気持ちのこもった文章に住み、改まった文章からは消えます。報告書にはun probleminoではなくun problema di lieve entitàと書きます。

使い方例効果
頼みごとをやわらげるmi fa una firmetta qui? · un favorino頼みが小さく見え、引き受けてもらいやすくなる
皮肉か感嘆un professorone · un affaroneどちらかは声の調子が決める
軽んじるun avvocatucolo · un dottorino人に使うと失礼になることがある
愛情nonnina · tesoruccio家族のやさしさ
いちばん有名なのはun attimino、イタリア語の「ちょっと」です。一瞬の指小形、つまりもともとこれ以上小さくならないものの指小形です。役所の電話では「少々お待ちください」の意味で、たいてい一瞬よりずっと長く続きます。

よくある間違い

  • un piccolo tavolino → un tavolino(接尾辞がすでに「小さい」と言っています)
  • una giornata accia → una giornataccia(接尾辞は名詞にくっついて一語になります)
  • il finestrina del treno → il finestrino del treno(変意形は男性)
  • una problemina → un problemino(problemaは男性名詞で、変意名詞も男性)
  • un uomino → un omino(アクセントが接尾辞に移るとuomoはuを失う)
  • in allegato trova il documentino(改まったメールで) → in allegato trova il documento(改まった文体では変意名詞を使わない)

豆知識

violoncelloは、二重の変意がそのまま楽器の名前になったものです: viola → violone(大きなviola)→ violoncello(大きなviolaの小さいもの)。そして携帯電話が現れたとき、イタリア語は外来語を借りませんでした。指小辞に手を伸ばしたのです: il telefonino。言語が新しいものに出会うと、まず接尾辞が先に着きます。

古典のなかの変意名詞

コッローディは、画家が色を使うように接尾辞を使います。二つあれば、その人物がどちらの側にいるかがわかります。あるいは、わかったつもりになります。

«Allora uscì fuori il burattinaio, un omone così brutto, che metteva paura soltanto a guardarlo. Aveva una barbaccia nera come uno scarabocchio d’inchiostro»

「そのとき人形使いが出てきた。見ただけでこわくなるほど醜い大男だった。インクのなぐり書きのような、黒いひどいひげをはやしていた」

マンジャフォーコには拡大辞と軽蔑辞。読者は悪役を予想します。ところが続く二つの章で、人形使いはくしゃみをし、情にほだされ、ピノッキオに金貨を五枚与えます。接尾辞はうそをついていたのです。

カルロ・コッローディ『Le avventure di Pinocchio』第10章(1881-1883年)
«Figuratevi un omino più largo che lungo, tenero e untuoso come una palla di burro, con un visino di melarosa, una bocchina che rideva sempre»

「思い浮かべてごらんなさい。縦より横のほうが広い、バターのかたまりのようにやわらかくてぬるぬるした小男を。バラ色のりんごのような小さな顔に、いつも笑っている小さな口」

男の子たちをおもちゃの国へ連れていき、ロバに変えて売りとばす「バターの小男」には、愛情のこもった指小辞が三つ。ここでは接尾辞が逆向きにうそをつきます。やさしさがえさなのです。

カルロ・コッローディ『Le avventure di Pinocchio』第31章(1881-1883年)
«quell’altro poveraccio mal capitato è fuor del tiro, e ha già avuto la sua: ecco che il cencio son diventato io»

「あのもうひとりの気の毒な運の悪い男は、もう手の届かないところにいて、自分の分はもう受けた。それで、ぼろ布になったのはわたしというわけだ」

ドン・アッボンディオがレンツォのことを話しています。Poveraccioは、同情と距離をまぜた語です。遠くから人を気の毒がるときのように。そして文は、いつものとおり彼自身で終わります。Il cencioはぼろ布、つまり最後にみんなの分を払わされる者です。

アレッサンドロ・マンゾーニ『I promessi sposi』第24章(1840年)
ヴェネツィアの運河沿いの塀に置かれたプロセッコ2杯とチケッティの小皿
Un aperitivo sul muretto: due stuzzichini e un bicchierino.

練習問題

難しさの順に五つの練習問題があります。最後のほうは、すでに見たことをもう一度出します。

  1. 01 I quattro tipi

    Scrivi D (diminutivo), A (accrescitivo), V (vezzeggiativo) o P (peggiorativo).

    1. tavolino →
    2. librone →
    3. fratellino →
    4. parolaccia →
    5. casetta →
    6. tempaccio →

  2. 02 Forma l’alterato

    Scrivi la forma richiesta.

    1. naso (diminutivo) →
    2. libro (accrescitivo) →
    3. ragazzo (peggiorativo) →
    4. cane (vezzeggiativo) →
    5. finestra (diminutivo) →
    6. vento (accrescitivo) →

  3. 03 I falsi alterati

    Attenzione: non tutto ciò che sembra alterato lo è. Scrivi vero o falso alterato.

    1. tacchino (da tacco) →
    2. lampone (da lampa) →
    3. mattone (da matto) →
    4. librone (da libro) →
    5. bottone (da botto) →
    6. gattino (da gatto) →

  4. 04 La sfumatura

    L’alterato cambia il tono, non solo la dimensione. Spiega con una parola che effetto dà.

    1. Fammi un favorino. →
    2. Che giornataccia! →
    3. È un lavoretto di due minuti. →
    4. Ha una vociona. →
    5. Un caffettino e vado. →
    6. È un professorone. →

  5. 05 Il racconto di famiglia

    Completa con gli alterati adatti al tono della frase.

    復習 registro formale · B2: posizione dell’aggettivo

    1. Abitavamo in una di due stanze. (casa, diminutivo)
    2. Mio nonno aveva un che si sentiva da lontano. (voce, accrescitivo)
    3. D’inverno faceva un terribile. (freddo, peggiorativo)
    4. La mia preparava il pane ogni sabato. (nonna, vezzeggiativo)
    5. Era una vita semplice, con qualche ogni tanto. (problema, diminutivo)
    6. Ma che meravigliosi. (tempo, plurale accrescitivo)

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人であふれる広場を夜に照らす守護聖人祭の電飾
Lucine, festoni e una piazzetta piena di gente.

最後にもう一問

ニュアンスを選んでください:

  1. Ci sediamo a quel in piazza?
  2. Che : tutto storto dalla mattina.
  3. Hanno organizzato un per cento invitati.
  4. Aspetta un , arrivo subito.
  5. Guarda dal : si vede il mare.

よくある質問

接尾辞は重ねられますか。
重ねられますし、イタリア語はそれが大好きです: casa → casetta → casettina、libro → libretto → librettino。副詞にも指小辞がつきます: bene → benino(まあまあ)、poco → pochino、tardi → tardino。一枚重ねるごとに、少しずつやわらぎ、小さくなります。変意はスイッチではなく、つまみです。
-uccioはどんな色あいを加えますか。
名詞によって、あたたかな小ささにも、やわらかな憐れみにもなります: casuccia(つつましく居心地のよい小さな家)、calduccio(心地よいぬくもり)、けれどもavvocatuccio(大したことのない弁護士)。接尾辞のなかでいちばん感情的です。愛撫なのか当てこすりなのかを決める前に、話し手の口ぶりを読んでください。
名前にも接尾辞はつきますか。
しょっちゅうつきます: Paolino, Marietta, Giorgione。親しみ、家族の習慣、ときには皮肉です。そのまま定着して独立した名前やあだ名になったものも多くあります。美術史はそのひとつを永遠に残しました。Giorgioneは「大きなGiorgio」で、美術館の目録に入った-oneです。
どんな語でも変意できますか。
いいえ、決めるのは慣用です。多くの名詞は一部の接尾辞しか受け入れず、別の語になってしまった変意名詞もあります: la casellaはもともと小さな家でしたが、今は書類のます目です。形容詞(bellino)や一部の副詞(benino)も変意し、動詞はdormicchiareやsaltellareのような専用の接尾辞だけを使います。迷ったら辞書を引いてください。載っていれば、その形はあります。
日本語の「〜ちゃん」と、指小辞の -ino は似ていますか。
よく似ています。名前に付ければ親しみになり(Paolino)、物に付ければかわいらしさが加わります(un caffettino)。違いは、イタリア語では物や場所にもためらわずに付けることです: una casetta、un attimino。日本語で「お家ちゃん」とは言いませんが、イタリア語ではそれがふつうです。
指小辞を使いすぎると、子どもっぽく聞こえますか。
会話ではおとなも毎日使うので、子どもっぽくはありません。un caffettino、un giretto(ちょっと一回り)は自然な言い方です。ただし仕事のメールや報告書では控えて、un breve incontro のように形容詞で言いかえてください。
-one を付けると、名詞の性が変わることはありますか。
あります。女性名詞に -one が付くと、男性名詞になることがよくあります: la porta → il portone、la donna → il donnone、la palla → il pallone。大きくなると同時に、性も男性に移るのです。冠詞といっしょに覚えてください。
「ちょっと」のように、頼みごとをやわらげるのにも使えますか。
使えます: un attimino(ほんのちょっと)、un favorino(ちょっとしたお願い)、aspetti un momentino。日本語の「ちょっと」「少々」と同じく、相手への負担を小さく見せる働きです。店の人や電話の窓口がよく使う言い方です。
変意名詞 (C1): 四つの系統四つの系統

出典と方法

この章は授業での経験にもとづいて書かれ、ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)のレベルC1に沿っています。さらに読むには:

Alessio
執筆・確認

Alessio

  • ITALS修士(ヴェネツィア・カ・フォスカリ大学)
  • 第二言語としてのイタリア語教育の修士(ジュスティーノ・フォルトゥナート大学、ベネヴェント)
  • 2018年から指導 · レビュー42件
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